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2019/11/16

仮想通貨を考える 2

前回のブログで、仮想通貨の将来性について書いてみましたが、世界はもっと速いスピードで動いています。facebook CEOマーク・ザッカーバーグ氏の10月23日米国下院公聴会での「デジタル通貨“Libra”を中心に、facebookが社会に与える影響」についての発言内容は衝撃的でした。
「Libra」と仮想通貨とfacebookがどういう関係?という方も多いと思うので簡単に「Libra」について説明します。


~ 以下Wikipediaから抜粋 ~
Libra(リブラ)は、アメリカのfacebookによって開発されたブロックチェーンベースの仮想通貨。2019年6月18日に2020年に発行予定であると発表された。公表以前にはGlobal Coin、またはfacebook Coinとも言われていた。Libraの発行・管理は非営利団体のLibraコンソーシアムが行う。
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「Libra」もビットコインと同じで仮想通貨なのですが、仮想通貨の弱点である「裏付け資産」をfacebookやeBay、Vodafone等の世界的大企業(Libraコンソーシアム)であるLibra協会が「リザーブ」と呼ばれ資産を出資することで確保し、通貨としての安定性を確保しようとするもので、ビットコインにみられる価格変動リスクを通常の為替変動並みにすることが可能となるようです。簡単に言えば、通貨の発行主体が現在は国家に限られているものが、私企業の共同体によって代替されるということです。


日本でのSNSは、LINEが8000万アカウントと圧倒的なのですが、世界的に見ればfacebookが25億アカウントと圧倒的です。3人に1人がfacebookのアカウントを持っているという状況で、facebook利用者が共通の仮想通貨を利用し始めるとすれば、世界の通貨は利便性という意味で「Libra」で席巻されることでしょう。


ザッカーバーグ氏は「銀行口座を持てない発展途上国の方にも、facebookのアカウントがあれば、口座を持つことが可能となる。」と社会的必要性を訴えているのですが、裏を返すと、一部の私企業が世界中のfacebookアカウントを通して、様々な消費動向や経済動向を入手できる立場になり得ることを示唆しているわけです。


これに異を唱えたのが、米国政府です。通貨の発行主体であるため、当然の行動です。どう感じるかは人それぞれですが、ITをめぐる環境は日進月歩、技術革新は止まりません。また、米中IT戦争も視野に入れると、米国の世界的地位が下降するリスクも含んでいます。
以下、ザッカーバーグ氏のコメントを添付します。


~ 公聴会での発言 ~
「Libra協会は独立した組織でfacebookが管理しているわけではないが、これだけははっきりさせておきたい。米国の規制当局が承認するまで、世界のどこでであってもLibraの決済システムの立ち上げにfacebookは参加しない」
「イノベーションしないこと自体がリスクである」
「Libraという概念は現在、米国以外は待ってはいない。中国は数カ月中にLibraと同じようなデジタル通貨を立ち上げるだろう。Libraは主にドルで裏付けられる予定で、私はこれが米国の世界における経済的主導権の強化に繋がると確信している」
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一旦は諦めるが、その代償は大きいと言わんばかりですね。


東本