2023/05/29
令和5年度の税制改正で、生前贈与加算が、3年から7年に延長されました。相続対策でもっともシンプルな、「暦年110万円までの非課税枠で、親族への贈与」が改悪されたことになります。ちなみに、適用開始は2024年1月1日以降の贈与からですので、少しでも有利に相続したいという方は、年内に贈与されることをお勧めします。
現在、相続税の対象となる相続は全体の9%程度ですので、我々庶民にとっては、縁の無い話で関心は薄いようです。また、うん十億円の財産を有している富裕層についても、数百万円の節税枠がなくなるくらいなので、あまり影響はないのかもしれません。
海外に目を向けてみると、アメリカでは生前贈与期間に制限がなく、一生涯の贈与額が相続財産として加算されますし、ドイツ・フランスなども日本よりは加算期間が長いようです。相続税率がそもそも違うので、なんとも言えないのですが…。
国民間の経済的格差の固定化を是正するという意味で、個人的には必要な税制だと思いますが、富裕層が海外流出することを防止する観点から、オーストラリア、カナダ、シンガポールでは相続税がありません。うらやましい反面、怖い気もしますね。
東本